8月のギークサロンでは、東北大学 加齢医学研究所 教授の瀧 靖之先生をお迎えします。

 

瀧先生は東北大学病院 加齢核医学科長として画像診断に取り組むかたわら、同 医学研究所及び東北メディカル・メガバンク機構で脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達や加齢のメカニズムを明らかにする研究者としてご活躍されています。今までに読影や解析をされた脳MRIは、のべ約16万人に上られています。

また「脳の発達と加齢の関係」や「睡眠と海馬の関係」に関する研究などで多くの論文を発表され、さらには脳の発達や子供の子育てに関する研究についての著書も多数あり、これらは10万部を超えるベストセラーになっていてテレビなどのメディアにも多数出演されています。

私たち人間は加齢と共に記憶・論理的思考能力といった様々な認知力が低下します。この理由として、加齢に伴い脳の体積が減少することが原因と考えられています。特に近い将来、超高齢化社会に直面する日本にとってはいかに生涯にわたり健康な脳を維持し、ひいては日々の生活の質を高めることが重要であると考えられます。

当日は、脳のMRIを用いてどのような生活習慣が脳の健やかな発達に貢献するか、またどのような生活習慣が健康な脳や認知力の維持にプラスあるいはマイナスの影響を与えるか等についてお話を頂き、子供たち、成人から高齢者が、それぞれどのような事に気を付けてどのような生活習慣を続けていくのが良いかを、最新の脳科学の知見をもとに明らかにして頂きます。

参加申し込みはmeetupより(参加申し込みは前日まで)https://www.meetup.com/JTPA-Japanese-Technology-Professionals-Association/events/233256878/

8/16 火曜日 パロアルト 19:00開場、19:30時より瀧先生のトーク開始
参加費は$8。軽食つき。学生は無料になります。その場合はmeetupにてスタッフの浜本か山中までご連絡下さい。

[注意] 前回より会場のセキュリティが厳しくなり、名前のご登録のない方が入場することはできなくなってしまいました。当日申し込みをし、会場で名前を告げてネームカードを作成することができませんので、お早目の申し込みをお願い致します。


 

■アジェンダ

・脳画像データベースの概要
・脳の発達と、科学から見た子育て
・脳の加齢と認知症予防
・ビッグデータを用いた認知症予防事業

■スピーカー:瀧 靖之(たき やすゆき)先生

瀧 研究室: http://www.nmr.idac.tohoku.ac.jp/

現職:
東北大学 加齢医学研究所 機能画像医学研究分野 教授
東北大学 東北メディカル・メガバンク機構 地域医療支援部門 脳画像解析医学分野 教授
東北大学病院 加齢核医学科長
東北大学 サイクロトロンRIセンター 出張診療所長

略歴:
2003年 東北大学大学院 医学系研究科博士課程修了
2003年 東北大学病院 医員
2004年 東北大学 加齢医学研究所 助手
2007年 東北大学病院 助教
2008年 東北大学 加齢医学研究所 准教授
2012年 東北大学 東北メディカル・メガバンク機構 教授
2013年 東北大学 加齢医学研究所 機能画像医学研究分野 教授

日本核医学会評議員、日本老年医学会代議員
日本医学放射線学会専門医、日本核医学会専門医、PET核医学認定医

平成20年に第44回医学放射線学会秋季大会・学術展示優秀賞金賞、平成21年に第68回日本医学放射線学会総会・学会賞金賞等、これまで学会賞6回、論文賞2回。
専門は核医学を含めた放射線画像診断、また、大規模脳MRIデータベースを用いた脳の発達、加齢に関する研究。

著書は、「生涯健康脳」 「賢い子に育てる究極のコツ」 「本当は脳に悪い習慣、やっぱり脳にいい習慣」 始め多数。特に「生涯健康脳」「賢い子に育てる究極のコツ」は共に10万部を突破するベストセラーとなっている。
テレビ東京 「主治医が見つかる診療所」、NHK 「あさイチ」、TBS 「駆け込みドクター!」など、メディア出演も多数。

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※ 今回のサロンは、以前JTPAでご登壇頂きました東北大学 中川 敦寛先生のお力添えにより実現致しました。
また中川先生も当日アテンドとしてご出席されます。JTPAでは日頃よりご助力を頂きまして、この場を借りて感謝申し上げます。