4月9日金曜日 午後7時 Palo Alto
皆様、こんにちは。
4月のギークサロンでは、東京大学、楽天株式会社、スタンフォード大学にて活躍されている柴田尚樹さんをお招きし、柴田さんが今挑戦されている「人類の全科学知識を整理する」という壮大な試みについて講演していただきます。
スピーカー: 柴田 尚樹 (しばた なおき)
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2009年、東京大学・技術経営戦略学専攻で初の博士過程修了。複雑ネットワーク分析、自然言語処理等を用いた知の構造化、技術経営戦略を研究。2006年楽天株式会社入社、経営企画室。主に新サービスの開発に従事。
現在は、東京大学大学院工学系研究科イノベーション政策研究センター特任助教、楽天株式会社(非常勤)、スタンフォード大学CSLI客員研究員。
http://shibataism.com/
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アジェンダ
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学術研究の目指すところはその研究領域の最先端からわずかでも先に進むことであり、その意味で、学術知識の量が増えれば増えるほど、細部化していく特性を持っています。学術研究の成果である学術論文の製造過程がデジタル化されるにつれ、学術知識の量はそれまでとは比べものにならないほど増えています。
学術知識の量が増え、分野が細分化していくこと自体は素晴らしいことですが、その結果としてある学術分野の全体像を把握できないという問題に直面しています。例えば、太陽電池分野では、1年間に約3,000の論文が出版されています。いくら天才研究者であってもこれらを全て読むことはほぼ不可能に近いと言えます。つまり、専門家であっても(細分化された)自分の研究領域以外のことは分からないのです。その結果、最先端の学術研究を踏まえないR&D戦略が実行されたり、全く現実にそぐわない科学技術振興政策が行われたりするということにつながります。「知の構造化」はこれらの問題を解決するために、知識の全体像を俯瞰することを目的とします。
私の研究では、以下の情報処理技術を用いて、学術論文の全体像を把握することに挑戦しています。
・link mining (Sociak Network Analysis)
・text mining (Natural Language Processing)
また、私の元々の専門は上記のlink mining (Sociak Network
Analysis)であるため、当日時間が許せば、他のソーシャルネットワーク分析の事例(SNSの分析、あるいはシリコンバレーのVCの投資ネットワークの分析など)もお見せできればと思います。
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日時: 2010年4月9日 金曜日 午後7時
場所: Wilson Sonsini Goodrich & Rosati
650 Page Mill Road
Palo Alto, California 94304-1050
(会場は弁護士事務所 WSGR のご厚意により利用させていただいています。)
進行:
19:00 開場、ネットワーキング
19:30-20:30 講義
20:30 質疑応答
21:00 懇親会
参加方法:
以下の Facebook サイトからお申し込みください:
http://www.facebook.com/event.php?eid=115242711823744
Wall に「柴田氏に聞いてみたいこと、話したいこと」を1-2行簡単にご記入ください。
食事: 軽食が提供されます。
参加費用:
賛助会員 15ドル、一般 20ドル、学生料金 5ドル
・学生の方は、割引価格でご参加いただけます。入場時、 身分証をご提示ください。
・賛助会員につきましては、当日45ドルの寄付金を持参
してご登録いただければ、その日のセミナーから賛助会員価格になります。賛助会員についての詳しい情報は、こちらのリンクをご覧ください。
https://www.jtpa.org/about/donation/
今回のサロン開催レポートを書いてくださるボランティ
ア1名を募集しています。希望の方はseminar@jtpa.org宛てに「参加レポート」と記載してご連絡ください。原稿
料として参加費を無料にいたします。(先着1名様のみ。)
Ustream:
柴田氏のご了承を得て、会場に来られない方のために、講義の様子をUStreamでライブキャストします。ご興味のある方は当日以下のURLからご覧く ださい。
http://www.ustream.tv/channel/jtpa-geek-salon
また、当日、UStreamのリ アルタイムコメント機能経由でのコメント/質問も受け付ける予定です。
“JTPA seminar sponsored by Wilson Sonsini Goodrich & Rosati”