原邦雄さん「同じ視線で描く国際的キャリアプランの構築法」
文系の人が、どうやって世界に飛び出すかというテーマにした文系の人にとっては必ず聞いてほしいお話だと思います。私はどちらかというと理系の人間ですが、原さんのお話は今後のキャリアパスに必ず参考なるお話です。個人的には、駐在員をやめてからシリコンバレーの企業に就職するときのお話をもっと聞きたかったです。
各年代ごとの達成目標が得られたのがよかったが、バンテージポイント的な会社 の見抜き方を教えていただいたのがもっともすばらしかった。
自分のキャリアをきちんと見据えて計画的に行動されている方だなあと思います。時を経ていくごとに変化していく状況にどう対応していくか、その対応の仕方もかなり参考になりました。
20代の自分は何をすればいいのか?といった疑問に対して大きな指針を与えてくれる講義でした。なんでもトライし、多くの人に会おうと改めて思いました。」
金島秀人さん「シリコンバレーのバイオ業界とキャリアパスの構築」
非常に厳しい話であるとともに身が引き締まりました。金島さんの学んだ人生論は様々な側面からアドバイスにつながるものです。さらに、バイオ系の方には非常にためになる授業でもありますし、それとともにビジネスの視点というものに関しても多くのアドバイスをくださいました。バイオビジネスに関わりたいというのであれば必ず聞くべきだと思います。
バイオに関する知識がないため、ツアー参加前は自分の糧にできるか少し不安でした。しかしそんな自分にもバイオベンチャーの日米の違いや差が理解できる講演でした。感謝。
直接お話をお聞きするのは2度目だったのですが、お話を伺う中でいろんなことを考えました。日本独特のバイオと他産業との融合はただ単にアメリカのバイオ業界を追っていこうとしている研究の大きな渦の中ですごく新鮮かつ重要な考えだと思います。日本ならではの世界へのバイオ分野での活躍の仕方はもっと若手も考えていく必要があるとおもいます。実は昨日同じ会社の研究職の新入社員で話をしたのですが、融合分野を知りたいと思う人間はなかなかいなくてこれはどうなんだろう?と思ってしまいました。
アカデミックな方面からの成功者ということで、異彩を放っていて興味を引きました。バイオ分野でシリコンバレーに参入するにはどの程度の学位が最低限必要かといったことも分かり、具体的で勉強する意欲が湧いてきます。
佐藤真治さん「独立して働く:バイオインフォマティックスの現場」
自分らしさとキャリア開発。トレードオフが必ず存在するなかでの自分のコントロール術が聞けたと思います。真似できないようで、その本質的な部分は解脱などとも呼ばれていましたが、皆が行く行くは目指すべきものであるとも思いました。非常に哲学的な要素も含まれており、強く印象に残っています。
「世の中、うまく条件を選んでがんばっていれば負ける可能性は低い。勝つ可能性の方が圧倒的に高い(7割以上)」という言葉が最も印象に残った。なぜなら日本では現在、「競争社会では大多数の人が負け組になって惨めな生活を送らざるを得なくなる」といったような論調が強く、どうがんばってもお先真っ黒と悲観的になりやすい状況にあるが、この話を聞いて、自分でもやれば何とかなるなと闘う気持ちになれたから。
自分のやりたいことをやってはいるけど、それは自分の技術力、気持ちの強さに自信があるという感じがしました。技術の世界は食うか食われるか、ある意味そんな感じがしました。
梅田さん曰く『解脱系』らしいですが、最も印象的だったのは佐藤さんが講演が終わった直後に席に着いた瞬間からプログラムを書き始められたことです。なるほどこれが解脱状態か、とわかりやすい事例を見せていただきました。自分が最高に打ち込めるものが何かということが分かっている人ってすごく幸せですよね。
梅田望夫さん・渡辺千賀さん・村山尚武さん
パネルディスカッション「年を取ってから後悔しない人生デザイン」

それぞれが好きなことをやっている。それなのでしょう。それを最後に締めくくってくださいました。それぞれが個性的であるとともに、一本芯がある。自分としても冷静になることを心がけてそういうところを目指すべきであるとも感じました。最後のまとめとしてざっくばらんな雰囲気で良かったと思います。
自分の本当に好きなことを、何年かけてでも見つけたい。仕事にアジャストするような生き方だけはしたくない。千賀さんの、detailにこだわったlife styleを描け、という言葉も身にしみこんでいます。これまで仕事の選び方の基準が、ほとんど哲学的なものだったなと感じました。
皆さんスロースターター。でも暖まってくると毒舌&波動砲。それを言っちゃ身も蓋もないお言葉を交えつつ、断片的に変化球でストライクを取りに来るので、球を受ける方も大変でした。」
様々な経緯を経てSVにこられていましたが、それぞれに自分がどうなりたいかその詳細なイメージを持っていらっしゃったような気がします。成功は一つのルートではなく、様々なルートがありそのゴールも当然人様々。ただ変な色眼鏡がなく、ほんとの実力勝負をして自分を持ちながら仕事を出来る場がSVにはあり、みんなが切磋琢磨しているから世界のハイテク分野の先陣を走れるんだなあと思いました。
自分のキャリアにとって具体的で参考になるお話ばかりでした。30までにいろいろトライせよ、というのがグサッと来ました。あと好きなことをしたらいい、という梅田さんのお話も元気が出ました。
JTPA Reception(金島秀人さん宅)
シリコンバレーは、本当に個性あふれる人が集まっているなと実感。色々なバックグラウンドをお持ちの方に、いきなり本音の相談をぶつけてもそれぞれ違った反応を得ることができました。これには驚き。一般論に終始せず、様々なご意見を頂戴することができました。
Brentonさんとの仕事と家族とのバランス、戸谷さんとの日本の建築業界とDPRの違いについての議論は今後も自分の中で、回答を探していく課題となるであろう、と思われる。
なるほど、シリコンバレーで成功するというのはこういう場所に住むということなのか!と、具体的なライフスタイルで見せて頂いたような気がします。講演者の方々とゆっくりお話する機会が持てたのもうれしかったです。あのデッキから眺めたシリコンバレーの風景が忘れられません。