Stanford University訪問
 アメリカの大学というものを初めて見学したため、日本のそれとはまた違った雰囲気に影響される事が多々ありました。また、Computer Sienceの建物に侵入した際に偶々博士課程の募集要項を見つけることで、自分が現実的にその可能性を考え始める事もできました。また、アメリカでは有名私立大の生協であってもやはり飯はまずいと言う事は色んな意味で発見でした。
 天気もよく、ランニングもできて、非常に楽しかったです。最初に自由行動をもってきたことで、参加者同士の交流も進んでよかったと思います。時差ぼけも忘れてはしゃぎまくってしまいました。
 多くの起業家を輩出したキャンパスをこの目で見られて、HPなどを立ち上げた人々がどんな環境で青春時代を過ごしたのか、わずかですが共有できたことは価値があったと思います。またこのツアーの中では唯一のアウトドアのアクティビティだったと思われるキャンパス一周をして、MLでカリフォルニアは空の青さが持つ意味がよく分かりました。フーバータワーに登ったり、スタンフォードグッズが購入できたりしたのも楽しかったです。
「同じ視線で描く国際的キャリアプランの構築法」(原邦雄さん)
 夢の話の中で例え重要なポジションと大きな仕事を与えられても大企業に戻る事はないだろうという話をされていた事が非常に印象に残っています。世の中には大企業だからこそできる仕事、そして大企業ではできない仕事が存在し、それを主体的に選ぶのは自分自身であるという意識が、当たり前の事であるにもかかわらず自分には欠けていたなと気づかされました。
 自分はまだ生きてる間に何をしようとか、描けてなかったので、原さんがGapを起こすべく起こしたのではなくて、そのとき一番興味あることをやって、そうして次々と移っていって、現在に至っているのが参考になりました。他には、どうやってSVに来たか、それからのキャリア、起業後のSVの良さ、人脈の作り方、会社始めるときの成功可能性をあげる方法が参考になりました。失敗談等入れていただくと、より現実味がわく気がしました。
 大企業には実力にあったプロモーションをしないという意味でリスクがあり、決して戻りたくないという話は、大企業にいる自分にとって少し耳の痛い話だったが、信念と行動力でキャリアを築いている姿には凄みがあった。「直感は行動に移すことで現実になる」「失敗はスピードで修正できる」「自分の得意なことを楽しくやるように」という言葉が心に残った。
 シリコンバレーで起業するというキャリアをどのように描いたのか、という点が分かりやすく説明されました。特にMBAを取得する上での困難を乗り切った話を、自分のキャリアは自分で切り開くものだというメッセージが伝わりました。また原さん自身が好きな言葉とおっしゃられていた「直感は行動に移すことによって現実となる」という言葉が一番印象的で、セミナーの後で個人的に「良い直感を得るためには何をすべきか」という質問をさせていただきました。いただいた回答に「無」という言葉があって、シリコンバレーという世界の檜舞台で頑張っている人たちがアジア的な考え方を大切に、仕事をされていることに勇気づけられました。
パネルディスカッション(松宮博さん、赤間勉さん、松原晶子さん)
 SVのよさとアメリカのよさがダブるときがあって、本当のSVのよさを知る事が出来きました。半導体、ソフト、バイオの3種類の分野の方々だったので、色んな考え方に触れる事が出来て、SVのよさにしても一様ではないという事がわかりました。松原さんの功績をアピールし、失敗を認めない文化の話は面白かったです。またソフトウェア開発技術者でもしっかり成果を出し続ければずっとやっていけると聞いて、ちょっとホッとしました。松宮さんのグレーゾーンをやって認めてもらう話はためになりましたし、日本でもSVでもモチベーションが同じという話はちょっと驚きました。パネルディスカッション2みたいにパネラー同士での意見のぶつけあいや補足が行われると、一般論以外の話が出てきて面白いと思ったので、パネラー同士でも相性が合う方同士がよいように思えました。
 3人の講師の方々もご自身の直感でSVに来たと、つまり自分の直感を頼りにチャンスをおつかみになられたという印象をうけました。また、松原さんのお話で、日本人の常識が通じない世界でうまく働くことの難しさを知ることができ、大変勉強になりました。それに関連して、松宮さんが日本人ならではというか、自分は自分の功績を大げさにアピールする代わりに、人のやらないグレーゾーンで勝負することにしているというお話で、多様な価値観の中で生き残っていく戦術をとらないとここでは生き残っていけないのかと驚きとともに、自分の力を最大限に生かすことのできるポジションを見つけることの大切さを教えられました。赤間さんのお話では、SVでの人脈の大切さを教えられました。レイオフをされても頑張っていれば誰かが見てくれていてなんとかなるものだというお話は勇気づけられました。そして英語の重要性もすごく伝わりました。
 原さんに続き、どのようなキャリアパスを描き、シリコンバレーで働くことになったのかがよく分かりました。自分で事業を立ち上げた原さんとは違い、スタッフとして働いているということで親近感がありました。特に松原さんの話で出てきた年齢についての話題は、シリコンバレーのみならずアメリカと日本の違いを理解する上でとても有益な情報だったと思います。