シリコンバレーでどんなに長く暮らしても、ネイティブスピーカーでも無い限り、言葉の壁は外国人の我々にとっていつまでも頭痛の種です。このコーナーでは、数々の英語の失敗談を集めてみました。CollectionをCorrectionと間違えて恥をかいたなど、日本人なら頷いてしまう共通の失敗も多いはずです。読者の方々からも、失敗談を募っています


シュークリーム編 by Naotake M.
私の友人の奥様は、シュークリームを買おうとして「シュークリーム」と連呼し、店員に怪訝な顔をされつつもとりあえず買えた(それも一度でなく何回も)のですが、後でアメリカ人のお友達に「cream puff」という正しい英語名を教わり、自分が「靴クリーム」と言い続けていた事に気付き、それ以来そのベーカリーには行けなくなったそうです。
Sit編 by Naotake M.
ある日本企業に勤める友人は、生まれて始めての海外生活となるNY転勤で着任したばかりのころ、公園でベンチに座っている老夫婦に向かい、少しずれてもらって自分の座るスペースを作ってもらおうと思い、おどおどしながら「can I sit here?」と言ったつもりが、老夫婦をおののかせてしまうったとそうです。想像してみましょう、妙な東洋人が緊張した顔で老夫婦にそのセリフを、カタカナ発音で言うのを…。
ぺッドジング?!編 by Hiromasa S.
シリコンバレーというのは、なんだかただ広くて、みんなサンノゼ、サンノゼとはいうけどれど、実はサンノゼには何もない。ただ、会社がいっぱいいろいろなところにあるだけだ。ある人が、「車ができてからできた町というのは中心がいらない、だから、いろいろなところに分散する理想的(?)な町ができあがる」、といっていたが、まあ、そんな感じである。というわけで、日本では年に1回運転するかしないかのペーパードライバーの僕も、こちらでは運転することになった。 運転していると英語で書かれたたくさんの標識を見かける。日本で運転免許の試験を受けたとき「止まれ」とかいてある標識を、これは(1)そのまま進んでよい、(2)この線の前で一度止まる、などの選択肢を選ばせる問題があったが、「止まれ」という言葉を読めば一目瞭然でわかることをわざわざ試験する意義が、アメリカの交通標識を見るようになってやっと分かった。その国の言葉を読めない人もいるのである。そのなかでも、みんなを混乱させているのが「Ped Xing」だ。これは、「ペッドジング」や「ペッドエクシング」など、さまざま誤解して呼んでいる人がいる。しかも、結構みんな意味を知らない。僕はあるとき、やっと理解して感動して思わず、人に触れて回ってしまった。ちなみに僕などはいいほうで、人によっては2年以上も知らないまま過ごしている人もいるらしい。 ちなみに、Ped Xingとは、Pedestrian Crossingの略、Pedestrianというのは歩行者という意味なので、歩行者が通りますよ、という意味なのだ。多分、ここらに住んでいても知らない人は結構多いと思う。
Lottery Club?! 編 by Shinji S.
アメリカの大学院で修士を取得するためにやってきたとき直後のことです。多くの日本人の学生は会社からの派遣でしたが、私はロータリークラブ(ロータリー財団)から奨学金を貰っての留学でした。着いて早々、ある会合で自己紹介をする機会があって、ロータリークラブから奨学金を受けているということを話したのですが、聞いていた数人のアメリカ人がくすくす笑いはじめたのです。そしてその一人が「日本にはそんなクラブが本当にあるのか」と笑いながら聞き返しました。何も分からなかった私はそれはChicagoが本拠で世界中にあるとまじめに答えてしまいましたが、途中でロータリークラブという言葉が正しく伝わっていないことに気付きました。私はRotary Clubと言ったつもりだったのですが、相手にはLottery Club(宝くじクラブ)と聞こえてしまったのでした。日本人が必ず陥るLとRの発音間違いでの失敗でした。
Map編 by Mozan T.
友人から聞いた、ある留学生の話です。彼は、留学してまだ間もない中、運転中に行き先がわからなくなり、近くのガソリンスタンドに入って地図を探していました。おぼつかない英語で、「Mapを探してる」と店員に言ったところ、奥から「モップ」を持ってこられたそうです。気の弱い彼は、そのモップを仕方なく買って家に帰ったそうです。日本人にありがちな、つぶれた「ア」の発音をしくじったために起きた勘違いですね。たしかに、日本語の「マップ」という発音は、「Mop」の英語発音により近そうです。
No.2編 by Chika W.
私の友人がスタンフォードのビジネススクールの最初のキャンプに行ったときの話。 仮設トイレに向かおうとすると、クラスメートに 「No.2か?」 と聞かれ、キャンプの番号を聞かれているのかと思って 「No.18だけど?」 と答えたところ、相手は目が点に。 しばらくやり取りの後判明したのはNo.2がトイレの「大」という意味だということ。仮設トイレの構造上「大」の場合は特別な処置が必要だったのでした
Correction−collection編 by Chika W.
大昔、英語のtelex(そういうものが昔はあったのです。Emailとfaxの中間のようなもの)を出し、はっと何かとてつもない英語の間違いをした事に気づきました。(間違いの内容は忘れましたが)そこで、再度打ち直し、タイトルを「collection」として出しました。その直後に、改めて、はっとcorrectionだったことに気づきましたが、後の祭り。
Yield編 by Matsumiya
「歩留まり」ってっっ!?? 突如あらわれた訳のわからない標識(Yieldと書いてある黄色い標識です。)を気にしながらも、El Camino Real通りからLawrence Express Way に入った。(半導体産業においてはYield(生産の歩留まり)は非常に大事な指標であり、誰もが気にかけている。) さすがに最先端の半導体産業のシリコンバレー、町をあげて歩留まりを気にしているのか? いやまてよ、Yieldとは一般的には生産性の事かな?? 道路が交わり、そこでの生産性をあげろという事なのではないのか!? 道路の生産性とは、各車がスムーズに交じり合って、交通量を損ねないという事だ、つまりはスムーズに滞りなく走れって事だ、もたもた合流してたら、いけないよって感じだな、と判断したアメリカ初出張中の私。毎朝の出勤も、合流点で思い切り加速して、出張も無事に終了。 その後、アメリカに移り住んだ後、ドライビングテストをうけてぞっとしました。 (Yield は「道を譲れ」の標識です。相手側優先!)