はじめに
Palo Alto周辺はMountain Lion(クーガー)が住宅地間近に連続して現われ話題になっています。最初の一匹はダウンタウンからも程近い住宅密集地の真ん中で、民家の庭の木に追い詰められたところを射殺され、動物愛好家から非難の声があがっていました。ちなみに、クーガーは体長は2メートルを越し、普段は鹿を食べる猛獣ですが、襲われたら最後まで腕力で戦うのが大事。諦めてはいけません。
今回のニュースレターは、皆さんから寄せられた英語体験談やオープンソースセミナーの結果報告、レイオフで職もビザも失ってからのアメリカでの職探しの生々しい体験など、豊富な内容です。
お楽しみ下さい。
渡辺
(なお、日英バイリンガルexecutive assistantの求人情報があります。興味のある方はこちらをご覧下さい。https://www.jtpa.org/jobs/000196.html)
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Contents:
1 第7回技術交流会報告
2 Open Source IT Seminar 報告
3 読者からの英語体験談
4 エンジニア転職体験記
5 「英語について一言」募集のご案内
  編集後記(by戸谷茂山編集長)
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1 第7回技術交流会報告
去る5月12日、JTPA分科会として、第7回交流会が開催されましたので、その報告をします。当日は、ドコモラボUSAの会議室をお借りして、5名の参加者で行いました。
前回出された問題点の一つ、「覚える、思い出すのが一苦労となってきている。データの整理や検索について特化して話したい」という議題をメインにしました。
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2  Open Source IT Seminar 報告
JTPAでは、モリソン・フォースター法律事務所のShoji Aki弁護士とJohn Hou弁護士
をお招きし、オープンソース開発と知的財産権についてお話いただきました。
今回のレポートは、ソフトウェアエンジニアとしてご活躍中の松原明子さんにお願いしました。
セミナーでは参加者から積極的にたくさんの質問があがり、みなさんの興味関心の高さがうかがえました。
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3 読者からの英語体験談
今回JTPAでは読者の方々からの英語失敗談を募集しました。「なるほど」と思わず頷いてしまう内容から、「?」と首をかしげてしまう内容まで多様な投稿が集まりました。お楽しみください。
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4 エンジニア転職体験記
この転職記の彼とは何度かJTPAのパーティで話をする機会がありました。シリコンバレーの景気が傾いて起こったレイオフの嵐に巻き込まれた一人でした。だれかれもがレイオフされ、「一年間無職」などという人も多い中、根気強く仕事を探し続けた彼の「粘り勝ち」を感じさせるレポートになっています。
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5 「英語について一言」募集のご案内
最近JTPAニュースレター編集部では英語に関する議論が絶えません。そのため、何かしら英語にまつわる話を募集しています。英語上達の秘訣、英語失敗談、英語で「死ぬかと思った」体験、何でもかまいません、Newsletter@jtpa.orgまでお送りください。投稿された方々の中から選考でセミナーへの無料招待などを行っております。
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最終編集後記 by 戸谷茂山
最近出版されたニューズウィークJAPANに自分の事が掲載される機会がありました。ニューズウィークのその号の記事の本来の目的は、「普通の日本人が海外でより広く仕事の機会をつかみ、外国人であるという困難と闘いながらも成功している」というものでした。
「弱い立場ながらも頑張って成功した普通の日本人を探そう」とシリコンバレーに顔を出した記者が見たのは、普通にシリコンバレーの一部として馴染んで生活する日本人達でした。JTPAやSVJENのようなプロフェッショナルをサポートするネットワーク団体を活用し、仕事を見つけたり、お互いを磨きあう姿はシリコンバレーでは当たり前ですが、この記者の目にはとても新鮮だったようです。
加えて、この地域にいる日本人は全く弱者ではありませんでした。ここに居る日本人の多くが、その専門分野のリーダーであったり、シリコンバレーでかなりの影響力を持った存在であったり。まるで米国人のようにビジネスネットーワーキングを上手に活用していたり。特異な技術を持つ日本人が、あちこちで自分の会社を簡単に興して活躍していたり。何の問題もなく米国の会社で日本人一人混じって働いていたり。この、日本人が全く普通に他の米国人や外国人と競合している風景がシリコンバレーらしさなのでしょうか。