編集会議で集まると、毎度議題にあがるのが「英語」。ネイティブ・スピーカーでない我々にとって、第二外国語で仕事をするのはやはり大変。愚痴や失敗談があちこちから集まりました。


前置詞は難しい。
in, on, from, to, atなど、何年英語を学んでいても間違える。例えば「文書に」の「に」はinだが、onでは無いという理由が分かりにくい。もっと複雑になるとontoやintoを使いわける必要さえある。勉強法はとにかく読むことか。
Theをいつ使うか。
未だにTheとaの使い分けに苦しむ。使わない場合もある。Theもaも付かない単語もあるが、固有名詞でTheが必ず付く単語もある。時々InternetにTheを付け損なって上司に赤ペンを入れられることも。Turnout(出席)にはaはつかないはずだが、未だに付けてしまうクセがある。
複数と単数。
実は、複数になる単語とならない単語の使い分けが出来ない。動名詞にsをつける米国人も多い。Billingなど、平気でBillingsと複数になっているととても混乱する。複数にならない単語のデータベースが欲しい。

発音できない単語!

やっぱりLとRが混じると大変。発音できない単語の王様はLiterary。舌が絡まるので、ゆっくりと発音するように気を付けている人も。同じくLaurelも大変。自分がLaurel通りに暮らしていると、住所を聞かれるのが嫌になる。Squirrel – 発音の難しい単語の女王。Reliability – 良く使う単語の割りに発音が結構難しい。人の名前も大変。Lorettaは語尾のttがRに近い発音になるので難しい。Darrellなども難しい。Earlという友人が居たら困る。

怒っているんだが、どの単語で表現すべきか。

日本語の「ムカつく」「カンカンだ」などのように、英語でも怒りを表現する単語を知りたい。編集会議での結果は、怒りが激しいほうから順番に以下の通り。
1. Furious
2. Mad
3. Angry
4. Pissed Off(これはほかのに比べて口語度高しだが)
5. Upset

では「おかしい」を表現したいときは?

これも議論がわかれるところ。「ものすごく面白い!」はFunnyだけでは表現できない。Hystericalは最上級でHilariousはFunnyの上級語か?
簡単な英語はもう使わない!
アメリカに数年居ると、簡単な単語で意思疎通は出来るようになる。すると、それ以上の語彙を増やす努力を怠ってしまう。気が付いてみると非常に幼稚な英語を話し続けている自分に気付く。Take, Get, Like, Crazy, Whyという幼稚な単語の乱用は今日からやめよう。必要によってBounceはRicochetになり、CrazyはUnbalancedになるはず。「Me, Hungry」で英語が通じても、本当に英語を話せるということではない。
幼稚な慣用句もやめる。
「Stuff like that」「Something like that」 「You know what I am saying? 」などは日本人の大好きな慣用句。これは言葉に詰まると文章を埋めるために出てくる言葉。使えば使うほど英語が苦手だと強調していることになる。
頷き方?
アメリカ人は日本人ほど頷かない。合いの手を日本人と話すようにバンバン入れていると、相手が戸惑うことも。英国人は結構頷くという意見もあった。国民性の違いに気をつけよう。
アメリカ人だって間違う。
とても暑い夏に、ペットのおなかの毛だけを剃って暑さから救ってあげるという方法があるらしい。それは「Line Cut」と呼ばれるらしい。南部のアメリカ人が、北部に引越し、そこで自分のペットの猫をペットショップに連れて行き、「Line Cut」にしておいてくれと頼んだ。後で猫をとりにくと、猫は頭以外の体の毛を全部剃られ、丁度ライオンのようになっていた(!)。ペットショップの人が「Line Cut」を「Lion Cut」と聞き違えたのだが、確かに南部発音だとLineの「i」が「オイ」に近くなるので、Lionと聞こえないことも無い。

「死体を掘り返す」という単語。

こんな単語二つと無いだろうと調べたら、実はこの世に二語も存在していた。DisinterとExhume。Exhumeは結構使われる。過去の手紙を書類の山から掘り出すときなどExhumeという単語がぴったり合う。
実はSesame Streetは難しい。
ふとテレビをつけてSesame Streetを見ていたら、結構聞き取れなかった。あわてて意識を集中して聞き込んだら、かろうじて理解できた。なぜか?Sesami Streetは子供用の番組だから、幼児語が連発され、ちゃんとした文章で会話をしていないことが多い。加えて、出てくるキャラクター達の個性を強調するため、全員が変な発音で英語を発音する。とくにビッグバードはメローな性格で、要点のないことをウダウダ言うので困る。