「泥酔していたら、券売機で電車の切符を買うのは難しくてもSUICAをかざして改札を通るくらいはでるでしょう?」
泥酔状態でも使えるインターフェースが目標です(ご自分が泥酔状態でもお使いになりたいからだか)、とおっしゃる増井さんをお招きして、増井さんの数十年に渡る「富豪的プログラミング」の成果の数々をデモして頂きました。
- 10年前から(!)、グーグルマップもどきの機能が使えたという地図
- フィルタリングとズーミングを大活用したズーミング検索システム
- 当地のエンジニアに大好評の予測インターフェースPOBox (“Predictive Operation Based On eXample”)
- 「本棚演算」を行うことで自分の嗜好にぴったりな本を探すことができる「本棚.org」
などなどのデモが爆笑トークとともに次々に繰り出され、会場は感嘆と笑いの渦。
中でも、ご本人監督・主演のデモビデオ「置くだけ主義」、(CDをインターフェース装置に置くだけで音楽がかかるという、まさに「泥酔状態でもつかえるインターフェース!!」)10年近くもこつこつと撮りためた写真にGPS情報などなどのタグをつけ続ける「写真整理術」などなどには、「ぜひとも公開してくだい!」の声があちこちから挙がりました。
開発の原動力は「自慢力アップ!!」だとおっしゃる増井さん、とても楽しそうにご自身の作品の数々をデモされていたのが印象的でした。
現在は「エンジニアなら一度は憧れる」(ご本人談)シリコンバレーで、いま世界で最もホットな某ガジェットのプロジェクトをご担当されている増井さん、お休みの日はウィンドサーフィンをなさるスポーツマンでもあります。

以下はサロンの告知文です。
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今回のギークサロンは、インターフェースの研究で著名な増井俊之氏がホストします。
富豪的プログラミングとは如何なるものか。検索や入力の話、情報視覚化の話、Quic kMLや本棚.orgのようなWebサービスの話、将来のユビキタスインタフェースの話など、様々な話題について紹介および議論をしたいと思います。
増井俊之(ますいとしゆき):
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ユーザインターフェース研究者で、 日本語入力支援システム POBoxの開発者。1984年東京大学大学院工学系研究科電子工学専攻修士課程修了。博士(工学) 。元 ソニーコンピュータサイエンス研究所研究員。元 産業技術総合研究所研究員。現米Apple Computerエンジニア。
pitecan.com
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日時:6月22日金曜日7時
場所:MUSE Associates
5150 El Camino Real, Suite A-32, Los Altos, CA, 94022
募集人数:15名限定
応募方法: seminar@jtpa.org宛に「増井サロン参加希望」のsubjectでメールにてお申し込み下さい。なお、「参加の動機」を1-2行簡単に記載ください。(「聞いてみたいこと」「話したいこと」など)応募者多数の場合は選考となりますのでご了承ください。
食事:軽食が提供されます。
参加費用:賛助会員 無料、一般 15ドル