去る2007年3月8日〜11日に開催致しました第5回シリコンバレーツアーに参加された方々から感想をお寄せいただきましたので掲載致します。


大学生・社会情報学専攻
シリコンバレーで出会った素晴らしく濃い人々は、私がずっと抱えていた閉塞感をあっさりと吹き飛ばしてくれただけでなく、これから世界で生き残っていく上でとても大切なことを教えてくれました。それを言葉で表現することはとても難しいのですが、だからこそ行く価値のあるツアーだったと思います。帰国後、自分の感じ方や考え方がすっかり変わってしまっていることに気付いて驚く、ということが何度もありました。これからも、今回のツアーで得た経験を糧に、勇気を持って努力していきたいと思います。このような機会を与えて下さったスッタフやパネリストの方々には、感謝の言葉もありません。ありがとうございました。
会社員・IT企業勤務
とても充実したツアーでした。自分のこれから進む道がいくつも分かれている状態で参加させてもらいましたが、ツアー終了時にははっきりと自分の行く道を見つけることができました。それもパネリストの方々やツアー関係者様たちのおかげです。
「百聞は一見に如かず」という言葉がピッタリだと思います。シリコンバレーに行って自分の眼で確かめて初めてその凄さを知りました。本当に参加してよかったです。”
大学院生・工学系専攻
もしもあなたがその四角いブラウザを出入りする情報に少しでも飽き足りなさを感じているのだとしたら、迷いなく本ツアーに応募すべきだ。私は本ツアーで、偶然にも同じ西海岸で働く、多くの日本人の生き様が、瞬間的に交差する3日間を目撃した。「そこで得られるものはこれとこれとこれです」等というつもりは全くない。言葉に砕いてしまえるものは、恐らくすでにネットの世界に転がっている。ただ一つ自分がいえることは、情報化のトリガーを引いたシリコンバレーによってさえも流動化されない”粘着した情報”がやはりシリコンバレーには存在し、日本とは異なる文化がそこには根付いているということだ。そしてそれは、誤解を承知で言葉にすると 「他人との関わり方の違いからくる、働き方の違い」という側面に顕著に現れているように思える。きっとそれはある種の日本人には心地よいもののはずだ。少なくとも自分にはそうであったから。詳細は是非自分の肌で確かめてほしい。
大学生・生物化学専攻
グーグル、オラクルを見られた事、梅田さんや木田さんに会えたこと等、貴重な経験は数え切れないほどあるが、一番の経験は、「シリコンバレーで働く人たちの雰囲気、心意気を知れた事」だと思う。様々な価値観を持つ人たちが互いの価値観を認め合い、生活している姿はとても刺激的で、印象に残る経験だった。
大学生・法律学専攻
今回SVツアーに参加できたのは、人生のターニングポイントであったのは確かだと思います。実際にSVで生活されているパネリストやスタッフの方々、将来的にSVで生活してみたい参加者との、膝を交えた会話が、自身の将来を考える良い材料となりました。
SVを訪問して、「これからの世界を面白くする人たち」がこの地に集まる秘密を発見する事ができました。この発見は、19人19色な参加者の皆様、夜遅くまで残って下さったパネリストの皆様、そしてJTPAのスタッフの皆様のお陰です。今回のお礼は、必ず将来返します。20歳という年で参加できたことを、幸せに思います。”
大学院生・物理学専攻
今回のツアーでパネリストの方々の話を聞いて痛感したのが「好き」でやってる人にはかなわないということ。だから自分のキャリアを考える上でうまくやれるからではなくて本当にその仕事が好きか、おもしろいと思えるかを自問し続けて自分の道を探っていきたい。またツアーに参加する前に抱いていた一度専門を決めたらそれをやり続けなければとか何歳までにこうしなければといった閉塞感のようなものも完全に取っ払ってもらった。思いっきりやってみてそれでもそれが本当に好きなことと違えば新しいことに移ればいい。それは「逃げる」ことではない。こういう風に思えるようになったのは自分にとってすごく大きい。このツアーに参加できて本当に良かったです。
大学院生・医科学専攻
このツアーに参加させて頂いたことで、これからの自分の人生が大きく変わっていく予感がしています。日本にいたら、その個性は見られないような方々にお会いすることができ、自分も今のままでいいんだという気持ちとこれからも今回お会いできた方々をメンターに頑張っていこうという気持ちになれました。非常に濃密な4日間で、ツアー参加者のなかで一番高齢だった自分には体力的に結構きついものがありましたが、頭が冴えて眠れませんでした。また、若くて優秀なツアー参加者との出会いも私には大きな収穫で、大変刺激を受けました。JTPAのメンバーの方々、ツアー参加者のみなさんに心から感謝しています。JTPAメンバー、JBCメンバーとして一緒に活動できる日が来るように頑張ります。
大学生・情報工学専攻
このツアーの最大のメリットはJTPAスタッフやパネリストの方々、ツアー参加者などさまざまな人との交流にあるのだと私は思う。JTPAスタッフやパネリスト、参加者の方々には本当に感謝してもしたりない。とくにシリコンバレーインサイダーの方々の話ははんぱなくエキサイティングで、自分の将来を考える上で大きな糧となった。自分がおもしろい、ワクワクするような課題に取り組む、それが今は見つからないようだったら、興味をもったことをとりあえずやってみる。自分の直感を疑っちゃいけない。感じたことがうまく表現できないのがなんだかもどかしいけど、これ以上に有益なお金の使いかたを私は知らないし、これ以上にエキサイティングな4日間の過ごし方も、(今のところ)知らない。
大学生・農業経営学専攻
シリコンバレーに行って得た最大の収穫というのは「どうすれば楽しくビジネスマンとして生きていけるのか?」という問いに対してひとつの解とまではいかなくても、ひとつの方向性が見えてきたということなのかもしれない。その方向性とは好きなことを、徹底的に、効率的に、最高の環境でやるということである。非常に当たり前のことではあるのだが、働くことにネガティブな印象しか持たなかった私には非常に新鮮であった。このツアーで出会った方は、強烈な個性と才能を持った方々であり、そんな方が最高の環境で、自分の好きなことに、人生を賭けて取り組んでいるということに感銘を受けた。人生を賭けているのである。日本人なのにわざわざ日本から出てきて、日本語の通じない異国の地で、新しい価値の創造のために朝から晩まで働いているのである。しかし、カリフォルニアの太陽のせいなのか、そこに悲壮感は微塵も感じられなかった。会う方全員が、非常に明るく、そして取り組んでいる仕事については子供のように目を輝かせて話す姿を見て、こんな風に生きることができたら人生楽しいだろうなと思った。シリコンバレーの研究環境がすばらしいのは言うまでもないであろう。シリコンバレーほどエンジニア・研究者にとってよい場所はない。しかし、東京には少数しか生息しないであろうシリコンバレー人間を作り出しているのは環境だけではないはずだ。私にはシリコンバレー人間を作り出しているのは希望にも似たものなのではないかと感じた。それは好きなことを徹底的に追求していけば、それによって食うに困らないことは言うまでもなく、経済的、社会的に成功できるということを歴史が示していることに起因するのではないかと思う。さらにそれは特別な人が作り上げた歴史ではなく、その辺にいるような人が作ってきた歴史なのであり、隣の家に住んでいる人が作り上げるかもしれない歴史であり、そして何の変哲もないガレージで産声を上げた歴史なのである。「どうすれば楽しくビジネスマンとして生きていけるのか?」という問いには答えはないのかもしれないし、あったとしてもそんなに簡単にわかるようなものではないのかもしれない。しかし、好きなことに関して自分なりの野望を持ち、自分らしさを前面に押し出しながら、地道に物事に取り組んでいくことは非常に楽しそうに思えた。こんな風に働けたらいいなとも思った。そして爽やかな印象を持った。それは燦々と降り注ぐシリコンバレーの太陽だけのせいではないはずだ。「好きなことを徹底的に」。今年から社会人になる自分に向けたよいメッセージとなった。
大学院生・情報学専攻
これまで海外で働く、勉強するということに漠然としたあこがれはあったものの、正直リアリティはありませんでした。今回のツアーでは、それが具体的に、身近になったように思います。もちろん海外で生活することは大変な苦労はでしょうが、生き生きしている皆さんをみて、積極的に選べば十分可能なことだと感じることができました。もう一つ。もっとやりたいことをやっていいのではないか、と。むしろ、自分が本気でやりたいと思えるものに出会うための努力を怠けてはいけないな、と思いました。皆さんが生き生きとしているのは、本当に自分のやりたいことをやっている、もしくは真剣に探そうとしているからなのではないかと感じました。そして、さりげなくあってそれを支える文化、仕組み、人、広い空、という環境が素晴らしかった。今後、どこで何をすることになっても、自分に真摯に向き合うことを忘れないようにしたいと思います。JTPAの皆様、参加者の皆様に心から感謝します。ありがとうございました。
大学生・医科学専攻
このツアーの最大の特徴は、参加者にシリコンバレー在住の日本人と会話する機会が提供されることであった。彼らがどうやってこの地にたどり着き、どう働いているかを知ることは人生の参考になった。そして今回のツアーは4日間とは思えないほど密度があった。その密度を生んだのは、日本とシリコンバレーの相違点の多さだと思う。月並みな言葉だが、確かに百聞は一見に如かずの4日間であった。今回のツアーで話を聞いているなかでの学びはたくさんあったが、特に以下の二つを挙げる。ひとつは日本的な思考を意識することができるようになったこと。もうひとつは将来のオプションが増えたことである。シリコンバレーに来て、数日がたつと日本にいるときとは違う視点で物事をみる自分がいた。そしてアメリカ的思考と比べることで自分がいかに日本的思考に縛られているかがわかった。たとえば、好きなことに対する考え方の違いがある。日本では、好きなことをやるということは選択に困ったとき、楽しいことをやっていたほうがいいという程度の意味だが、こちらでは好きが強みになるからやったほうがよいという考え方であった。日本の制度では、好きなことだけが強くても他が駄目だと認められないことが多いので、新鮮な考え方であった。次に、将来のオプションについてだが、日本にいながら漠然と職業について調べるだけでは、海外で学んだり働いたりすることを、希望することはできても計画することはむずかしいことだと思う。今回参加したことで、計画を立て実行することができるようになったと思う。特に、海外に住むメリットとデメリットの大小を実感し、優先順位などの選択基準を修正することができたことは大きかったと思う。また、アメリカの社会が、貢献できる人に対してウェルカムという姿勢を感じることができたのも重要である。それにより自分が貢献できる力さえ持っていれば、アメリカで働く選択もあることを納得でき、より現実味のあるものとなった。上にあげた以外にも多くの学びがあった。このツアーを企画し講演などをして頂いた方々に心から感謝したい。ありがとうございました。
大学院生・感性工学専攻
シリコンバレーでエンジニアとして、または企業家、学生、一市民として生活している方々のお話をリアルに伺えることが、このツアーの最大の魅力ではないかと思う。それぞれ全く違ったことを仰るが、そもそもそんな経験が日本にいてそう多くはない。また、シリコンバレーに関する情報はインターネットによってほぼオープンにされている。しかし、根源を大きく揺さぶられるような震える体験というものは、実際に面と向かって接してみないとできないものである。ツアーを終えてからずっと、この経験をなんとか言葉にし、伝えたいと考えているのだが、なかなか良い言葉が見つからずに伝えきれないもどかしさを感じている。
私は今年の春から就職活動を始めており、ITエンジニアとして働くことになりそうである。2年または3年のタームで将来を考え、今やるべきことを明確にして生きていきたいと思う。”
大学生 経済学専攻
20歳という年齢でシリコンバレーの空気を五感で感じることができたのは非常に良かった。おそらくここが人生のターニングポイントになるかもしれないと実感できた。この経験を今からの人生に活かし、さらなるレベルアップを図りたい。
大学生・情報学専攻
ツアー中は沢山ありすぎてうまくまとまらないのですが、SVは「わがままな大人が沢山いて、各人が各人なりに生きている」場所だと思います。それは、自分の希望次第でどこへでも行ける世界で、もちろん努力はいるけれど、万全にサポートする環境があるのは日本とは違い、刺激を受けました。それを象徴するのが、SVの空だと思います。SVの空は、いつでも青く晴れ渡っていました。(本当に毎日!)これが日本にはないか、と言われるとそうではなく、実は日本にもあります。ただ、それを見るには大変な苦労が必要(山に登る等)です。万人に青い空があるSVを、ぜひ体感してほしいと思います。2の足を踏んでる人に一言。「百聞は一見にしかず」ですよ。迷っているなら出すこと。トライしないのは罪です。
会社員・ウェブ関連企業勤務
今回のツアーでもっとも印象的だったのはシリコンバレーに暮らす方々の人間的な大きさでした。日本と比較して書くと問題になりそうですが、正直な感想として、大人が笑っていて、楽しそうにしている場面を見るにつけいいところだなと思いました。このような環境にあるからなのか、みなさま本当に親切で、変な書き方ですが、久しぶりに人のあたたかさに感動しました。ツアーだからというのではなくて、このような環境が素で、これも世界に誇る技術を生む源の一部となっているのだろうなと感じています。また、技術的な部分には夜の懇親会で触れることができ(ライブコーディングもはじまり!)、自分の分野を好きな人たちが楽しそうに、熱心に、文字通り語る姿が印象的でした。ともすれば、お金のために働く、になりがちな社会人生活ですが、自分の好きな道を、たとえ変な道でも歩んでみようと思っていた折に背中を押され、励まされました。機会があったらこの素晴らしい地に暮らし、成長の機会を得たいと心から思いました。この度は本当にありがとうございました。
大学生・応用生命科学専攻
行く前の自分と行った後の自分を重ね合わせられたなら、2つの自分はきっと重なることはないだろう。人の人生観は4日程度で変わってしまうこともあるのだと知った。もちろん、考えだけでなく体型もアメリカの食事のおかげで変わってしまったという理由もあるが。SVツアーでは、どのようなキャリアパスを取るべきか、またどのような分野が伸びるかと言うことを第一線で働く現場の方から教えていただけた。それこそ、朝から夜の懇親会まで刺激のシャワーである。質問に真摯に答えてくれた方達のおかげで、ネットや本では手に入らない情報が聞けた。またSVならではだが、旬の企業を見ることでこれから僕らがどこに向かっていくのかも感じ取ることが出来た。カリフォルニアの青空の下、個性的な仲間達や、それ以上に個性的な関係者の方々と過ごせた4日間を僕は人生の転機として将来きっと思い出すだろう。関係者の方々には、本当に感謝である。
会社員・ベンチャーキャピタル
JTPAツアーは「新たな価値観との出会いの連続」でした。Google、Oracle、各セッション、すべてが今まで感じたことのない風を持っていました。Googleの働く環境をみて先進国の労働ロールモデルを見た感じがしました。また各セッションでは正解なんてない各々の考え方、生き方を持った方々と膝を着きあわせながら意見交換が出来ました。このツアーでは常に五感はフル回転し、見るもの、聞くもの、触るもの全てが自分に刺激を与えてくれます。自分の今までの生き方・考え方を見直し、そしてこれからの生き方を新たに考えさせてくれる。それは日本に戻った今も変わりません。「正解なんて存在しない、自らが生き方を考えて、自らの道を歩む」。そんな生き方の大切を教えてくれるツアーでした。パネラー皆様、JTPAスタッフの皆様、またツアー参加者の皆さん、本当に有難うございました。
大学生・ロボット学専攻
「自分が楽しいと思えること=仕事」。ツアーで出会った人たちに共通するのは、自分がやりたいことを仕事にしていること。仕事の軌跡が生き方そのものになっている。自分がやりたいこと楽しいと思えることを見つけるのはとても難しい。そして、それを実現するのはもっと難しい。ここで出会った人たちは生き生きとした顔で自らの仕事について語っていた。誰もがエネルギッシュで彼らと話すと私まで全身の血が急速に流れエキサイティングになった。「私もこんな生き方がしたい」と強く思った。