1月11日金曜日、ファイナンスの世界で活躍される東恵美子さんをお迎えし、セミナーを開催いたしました。
(写真 by Akiko Matsubara)
以下は、参加者の松田白朗氏からの開催レポートです。
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今回のJTPAセミナでは、暫く続いた技術セミナから趣向を変えてファイナンスの達人・東恵美子さんにお話を聞いた。会場には多くのSuit陣が詰めかけ、関心の高さが伺える。
全般を通じて印象に残ったのは、「天然であること」と「鈍感であること」が必要であるという仕事のコツ、そして斬新なアイディアを発想して且つそれを発信するという方法論だ。仕事の場では何も言わないで居ることは、意見が無いか考えていないかのどちらかとしか思われない、という点、非常に頷ける指摘だ。
セミナは渡辺千賀さん@JTPAとの一問一答で行なわれ、四部構成となった。
・M&Aについて
・PrivateEquityについて
・これまでのキャリア
・日本への提言
リラックスした雰囲気の中で、成功したディール、失敗したディールについての裏話が語られ、興味深い。
一連のお話で共通している一貫した観点は、単なる数字のやり取りには終わらない洞察の力だ。正しい情報を得てユニークな発想をもって判断を下すという点。極当たり前であるが「正しいことをする」という点に価値の源泉があるという姿勢が貫かれている。
個人的に関心があった点は、ファイナンスに生きる人々が何に喜び、何に悲しむのかという価値観の話。その点、大いに仕事をエンジョイされている様子が伝わり、大変参考になった。
また、日本社会への提言として語られた「教育手法に問題があるのでは」という点は参加者各位が持ち帰り、検討すべき課題だろう。
(文 by Hakuro Matsuda)
—- 以下はイベントの告知文です —————————
投稿者: JTPA Archives Page 11 of 39
12月14日金曜日、WSGRでギークサロンを開催、今回は石塚亮氏にFacebookアプリケーション開発について講義していただきました。
(録画 by Akiko Matsubara )
当日のプレゼン資料はこちら。
以下は、参加者の岩本達也氏からの開催レポートです。
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今回のFacebook、ニュースなどではよく名前を聞いていてもそもそもSNSを使っていない超初心者からから大学で日常的に使用しているヘビーユーザ、そしてFacebookアプリで企業を目論むつわものまで、参加者の知識レベルはいろいろでした。
最初はSNS業界Primer。昨今の勢力分布、地域別の普及の違いなど。ユーザ数トップのMySpaceを猛追、アクティブユーザ数では事実上追い越している上に、全米の大学生という今後の成長の上ではキーとなるユーザーの85%をがっちり囲い込んでいるというFacebook。そしてとどめはAPI公開によって3rdパーティーアプリの開発を可能にしてSNSの上に新たなアプリケーションプラットフォームを築いたことにありました。
そしてそのFacebookアプリ開発における競争。トップでしのぎをを削るRockyouとSlide。どちらも一番のインストール数を誇るのはFcebook標準アプリであるWallを拡張したもの。ほかにもJTPAでひそかなブームを呼んでいた模様のZombieやクイズなどのゲーム、そしてすでに写真のアップロードではFlickrをしのいでいるというフォト、ミュージッククリップやビデオクリップなどを扱うメディア系。さまざまなアプリケーションが紹介されました。そこにはまさにユーザーにとってのワンストップ・プラットフォームへと変貌しようとしている姿が垣間見えます。
ビジネス的にはとりあえず広告のみ、ということでアプリがアプリから広告を取っているという状況から、圧倒的なユーザ・ペネトレーションをベースにプラットフォーム・アプリともにどういう方向に広がっていくのか、活発な議論が繰り広げられました。そこにどのような新たなビジネス・チャンスが潜んでいるのか、ひそかに(?)企業を目指す参加者からさまざまな意見が飛び出しました。またセキュリティの観点からはどうなっているのか、誕生日を秘密にしておきたい、などユーザ視点から質問、意見なども飛び交いました。
ユーザー獲得による広告収入から10万ユーザーを集めたなら数千万円で買いますよ、といった生々しい発言に会場の目の色が変わることもしばしば。
第2部はFacebookプラットフォームのアーキテクチャ概説。
Facebookアプリケーションの実行メカニズム、アプリケーションサーバ側では何をしないといけないのか。基本的な通信のプロトコルから入って、話題はFacebook API、開発環境の解説へ。虎視眈々と起業を狙う(?)参加者からは仕組みや使用に関して細かい質問が噴出。Rockyouに新アプリを売り込むべく、アイデアを伏せての議論が白熱しました。
第3部が始まったのはそろそろ日付も変わろうというころ。実際に試しにFacebookアプリをその場で作成。プロジェクター上で進められるコーディングにも会場から次々と合いの手が…
そして実演編が終わったのは1時半でした。その後も雑談座談会はさらに続いたのでした。
(by 岩本達也氏)
—- 以下はイベントの告知文です —————————
おかげさまを持ちまして、第6回ツアーには応募期間内に昨年の応募者を大幅に上回る150名以上の方々の熱いご応募を頂きました。この場を借りて、スタッフ一同お礼申し上げます。
これより選考作業に入りますが、人数が多い事もあり「自分はどうなったでしょうか」というお問い合わせには応えかねますので、どうかご了承下さい。選考結果は2007年12月下旬から2008年1月上旬頃を目処にemailにて通知されます。
2008年3月6日から9日に開催される第6回シリコンバレーツアー (SvTour6)の応募〆切りが迫って参りました。応募期日は2007年12月15日 (アメリカ太平洋時間)となっております。まだ応募されていない方はぜひお見逃し無く!
〆切りは日本時間では2007年12月16日 17:00 となります
応募方法についてはこちらをご覧下さい
FAQ, よくある質問はこちらです
ご不明の点がありましたらsvtour@jtpa.orgまでお問い合わせください。
いよいよ第6回シリコンバレーツアーの募集を開始致します。募集期間は2007年12月1日から2007年12月15日 (アメリカ太平洋時間)となっております。沢山の熱い応募をスタッフ一同お待ちしています。
This Waiver, Release and Indemnity Agreement (Agreement) states the terms and conditions governing your participation in the Silicon Valley Tour – Spring 2008 (SV Tour) organized by the Japanese Technology Professionals Association (JTPA).
(この放棄/解除/免責同意書は、JTPAが主催するSilicon Valley Tour – Spring 2008に参加者として選ばれた場合に適用される諸条件を規定したものです。)
シリコンバレーツアーに関し、これまでいただいた質問の中から頻度の多いものを集め、回答しています。第6回ツアーの募集要項に沿うように前年以前のものと変更された点がございます。募集要項は12月1日 (アメリカ太平洋時間)に公開する予定です。
去る2007年3月8日〜11日に開催致しました第5回シリコンバレーツアーに参加された方々から感想をお寄せいただきましたので掲載致します。
11月9日金曜日、WSGRで毎月恒例のギークサロンを開催、今回は清田純氏にStem Cellについて講義していただきました。
サロンの途中30分間を撮影たものを、以下のYouTubeのリンクでご覧になることができます。参加できなかった方が会の雰囲気を掴むのに役立てば幸いです。
以下は参加者の林秀明氏による開催レポートです。
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毎回ITの話題で深夜まで熱い議論が交わされてきたギークサロン。
今回は趣向を変えてバイオ系も勉強しよう、ということでStem Cellの研究者である清田さんがホストするStem Cell超入門が開催されました。
おなじみのITギークたちに加えて、バイオ界のJTPAに相当するJBCをとおしてバイオ専門家の参加も多数あり、業界をまたがった活発な議論が繰り広げられる楽しい会となりました。
さて、ギークサロンでは始めのつかみに得意な技術でGoogle Mapをハッキングしてみせることが伝統となりつつあります。清田さんがこれをバイオの力でどのようにクリアするかが一部で興味を持たれていたのですが、その答えはGoogle Earth風Stem Cellブラウジングでした。
清田さんのプレゼンは、 最先端のトピックを扱っているにも関わらず、バイオの知識のないIT関係者がほぼ完璧に理解できて議論に参加できるというちょっとあり得ない素晴らしさで、議論が盛り上がりすぎてしまい1時間の予定のプレゼンが3時間にふくれあがってしまうほどでした。
バイオ研究をATCGの4文字で自然が書いたプログラムをハッキングする行為というアナロジーで捕らえると、ITギークとバイオギークの話はおもしろいようにかみ合って、中には今日話を聞いただけなのに誰も思いつかなかったバイオ研究の新手法を提案しようと頑張るITギークも見られました。(結局、彼の提案は全て既に研究されているということではありましたが。)
テクニカルな議論から離れたところでは、一見特異にみえる清田さんの経歴(コンピューター少年 > 心臓外科医 > Stem Cell研究者)について、清田さんなりの信念と理由があったことがいくつかの興味深いエピソードとともに明かされました。
現在、ES細胞の研究に否定的なブッシュ政権のアメリカの中で、シュワルツェネッガーのカリフォルニアはES細胞の研究に30億ドルの予算をつけるなど大胆な独自路線を取っており、シリコンバレーのバイオ業界は世界中の研究者が続々と集まってくるゴールドラッシュのただなかにあるということです。
シリコンバレーといえばITのメッカ、と思っていた私は、シリコンバレーのもうひとつの側面上で私たちIT関係者とそっくりなマインドで暮らしているバイオギークな人たちに奇妙な親近感を覚えてしまうのでした。
—- 以下はイベントの告知文です —————————