はじめに
夏の間に、JTPAのサイトを模様替えしてみました。見た目はそれほど変わっていませんが、Weblog作成ツールMovableTypeを利用して構築、メンテナンスが非常に容易になりました。Movable Typeは日本でも話題となっているようで、早速Impressのインターネットマガジンから取材があり、10月号の87ページの一部に掲載されています。まずは、既存のコンテンツの移行が済んで一息ついたところですが、今後はよりインタラクティブな機能を付加していきたいと思っていますのでご期待下さい。
今回のニュースレターでは新たに、「シリコンバレー・キャリア相談」を開始したのに加え、ピカピカのベンチャーでエンジニアとして働く東原さんのインタビューや、スモールグループ分科会発足のご案内など盛りだくさんです。
なお、ニュースレター編集部では、皆様からのご意見や、編集・寄稿ボランティアを求めています。是非Newsletter@jtpa.orgまでご連絡下さい
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Contents:
1 東原朋成氏インタビュー
2 私が米国の建設会社で働いている「長い」経緯
3 シリコンバレーのプロに聞くキャリア相談:研究者の米国留学・就職
4 エンジニアとサイエンティストのための技術交流会参加者募集
5 セミナー:Jobless Rate 8.5% 今企業が欲しがる人材 What’s Hot, What’s Notの開催結果掲載
6 IRSよりノンプロフィット団体として501(c)3免税認定
7 次回イベント:ハイテク企業のM&A・ベンチャー投資
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1 東原朋成氏インタビュー
JTPAニュースレター編集部のmonthly meetingに、Tensilicaでチップ設計のエンジニアをされている東原氏をお招きしインタビューを行いました。
シリコンバレーにいる理由は「そこにはシリコンがあるから」という東原さん。自分の分野を極めたければ、そのメッカにいるべきだという信念を持ち、アメリカに滞在している理由は、あくまでもやりたい事がそこにあるからだけだと力説します。
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2 私が米国の建設会社で働いている「長い」経緯
戸谷茂山 DPR Construction, Inc
8年ほど前、日本で設計事務所で勤務中、「コンストラクション・マネジメント」という言葉を聞きました。日本には存在しない職能で、単語のとおり、建設を施主に代わって「マネジメント」するという仕事です。施主がコンストラクション・マネジメントを利用すると、建設費は下がり品質は向上され、工期も短縮されるとのこと。当時、日本ではゼネコン絡みの汚職が問題になっており、USTR(US Trade Report)までもが日本の建設費の高さを指摘する始末でした。どんなに誠実に設計をしても、設計者の立場では施工費をコントロールすることは出来ません。そんな時期に施工費について悩みをもつようになっていた私は、自然とコンストラクション・マネジメントという職能について学んでみたいと思うようになりました。
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3 シリコンバレーのプロに聞くキャリア相談:研究者の米国留学・就職
第一回目は、現在日本の国立家研究所で研究職にある方からの、シリコンバレー留学・転職に関するお問い合わせです。スタンフォードの理系大学院に通われた3名の方々に回答していただきました。
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4 エンジニアとサイエンティストのための技術交流会参加者募集
このたび、スモールグループ分科会を発足、その第一回として「エンジニアとサイエンティストのための技術交流会」をベイエリアで行います。
(スモールグループ分科会発足の主旨)
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5 セミナー:Jobless Rate 8.5% 今企業が欲しがる人材 What’s Hot, What’s Notの開催結果掲載
7月28日に行われたセミナーの結果や当日のプレゼンテーション資料、当日のアンケート結果を掲載しました。
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6 IRSよりノンプロフィット団体として501(c)3免税認定
JTPAはこのたびIRSより501(c)3免税ステータスの承認を受けました。
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7 次回イベント:ハイテク企業のM&A・ベンチャー投資
シリコンバレーハイテク企業のM&Aやベンチャー投資を多数手がけてきた東恵美子さんをお招きし、ベンチャーキャピタリストの大澤弘治さんをモデレータにセミナーを行います。
日時:9月30日(火曜) 18-21時
場所:Redwood Shores
詳細は近日発表しますのでしばらくお待ち下さい。
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編集後記
最近の新聞に「サンフランシスコ・ベイエリアの失業率は下がっている」という記事が載りました。でも決して景気が良くなったわけではありません。実は失業者の多くがこの地域を去っているためでした。特に他の地域から景気に乗っかり、この地域のハイテク企業に就職するために他の地域から集まって来た人たちが去ってゆく傾向が伺えました。
しかしこんな不景気でも、いまだに多くの人々がシリコンバレーの潜在的な力を信じている傾向もあります。不景気と同時にこの地域を去ってしまった人達とは反対に、この地域の将来性を信じる多くは、次の大きな技術革新でシリコンバレーの景気が爆発的に復活する望みを捨てていません。評論家の中には、この不景気を「感情的不景気」と呼ぶ人もいます。過剰投資の危険性やテロ、そして戦争への危惧が不景気を呼んだという論理です。ですから、現在は投資控えによる「淘汰の時期」で、水面下でシリコンバレーは伸びつづけているというもの。なんとも楽観的な考え方ですが、この地域が大好きな私としては、これが空論に終わらないことを望んでいます。(編集部 戸谷)
質問は編集部newsletter@jtpa.org
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