JTPAでは、2002年の7月設立より、ご寄付を頂いた企業様のご好意やボランティアの皆様のご尽力により、組織確立と活動の充実を目指してきました。2003年からこの春にかけては、様々な努力が実り、大きな躍進を遂げたと自負しております。
具体的には、米国国税局による免税非営利団体としての承認を受けたことに加え、日本から学生を中心とした20名の研修ツアーを成功裏に終え、またシリコンバレーでも各種セミナーを実施、ボランティアチームによる、毎月のEメールニュースレターの発行や技術を深堀するワークグループ立ち上げなど、求心力も高まってきています。
以下、個別活動に付き概要をまとめましたので、ご一読下さい。
JTPA 事務局 2004年3月31日
1. 501(c)3NPO 米国国税局承認
JTPAでは、IRS(米国国税局)より501(c)3非営利団体承認を受けました。501(c)3非営利団体として承認されるためには、次の二つの条件を満たす必要があります。
1)多くの人々に貢献するために
2)多くの人々より寄付を集めて運営される
本承認により、JTPA自身が非課税組織になるのみならず、JTPAに対して寄付をした個人・企業も、寄付金額を米国での納税に際して控除することが可能になりました。
また、本承認は非営利団体として最も厳格な審査が適用されるもので、JTPAの信用が高まるものでもあります。
2. 日本の技術系若手に対する啓蒙活動
■Silicon Valley Tour
2004年3月11日-3月15日
日本の若い技術者・研究者を対象とし、シリコンバレーで「どんな働き方があるのか」を具体的に見てもらうためのシリコンバレー・ツアーを実施、参加者からは非常に高い評価を受け、JTPA側としても大きな意義のある活動となったと自負しています。
ツアーでは、最近ベイエリアにオープンしたComputer Museum, Apple Computer、Stanford大学、同大学のリニア加速器センターなどを訪問するのに加え、イラン移民でシリアルアントレプレナーとして成功したKamran Elahian氏や、シリコンバレーで働く日本人がキャリア構築についてセミナーを行いました。
本ツアーには、定員20名のところ60名を越す応募があり、日本の若手の間での技術にかかわるキャリア構築に関する関心の高さが伺われました。また、参加者からは、「今後の目標ができた」「開放的な気持ちで将来を考えられるようになった」といったような意見が挙げられました。
https://www.jtpa.org/event_report/000150.html
3. シリコンバレーで働く日本人向け活動
A. セミナー等イベント
シリコンバレーで働く日本人のネットワーキング構築や、具体的に役立つスキル獲得を目的としたセミナーをほぼ毎月一回のペースで実施しています。2003年1月からの実施録は下記の通りですが、開催報告の詳細は https://www.jtpa.org/event_report/を御覧下さい。
■セミナー:コミュニケーション・スキルアップ
2004年2月5日
対人Communication専門のトレーナーを招き、ビジネスの場での即戦力となるセミナーを行いました。約30名の方にご参加いただき、「実践に役立つ内容だ」といったフィードバックをいただきました。
■賛助会員 End-of-Year Party
2003年12月1日
Menlo Parkにて賛助会員を対象とした年末パーティーを実施、45名ほどの方が参加しました。
■JTPAネットワーキングパーティー
2003年 10月27日
参加者全員が自己紹介を行うネットワーキングパーティーを行い、50名ほどが参加され、活気あるイベントとなりました。
■セミナー:ハイテク企業のM&A・ベンチャー投資
2003年9月30日
Lehman BrothersやMerrill Lynchなどのインベストメントバンクで、15年間ハイテク企業のM&Aを手がけ、現在Tomon Partnersを設立してファイナンスの世界でご活躍されている東恵美子氏をお招きし、ハイテク企業におけるファイナンシャルプロフェッショナルの役割と、経営に及ぼす影響についてお話を伺いました。約50名の方にお集まりいただきました。
■セミナー:Jobless Rate 8.5% 今企業が欲しがる人材 What’s Hot, What’s Not
2003年7月28日
IMCA America, Inc. Managing Directorの立野智之、八木博両氏をスピーカーに7月28日、Palo Altoにて開催しました。今企業が欲しがる人材、Jobless Rate highest in 9 years での就職:理想と現実、ヘッドハンターの仕組み公開と上手なつきあいかたの3つのテーマを中心に、ベストなキャリアプランの作り方ノウハウが、具体的な事例、現在の動向とともに説明されました。
■設立1周年パーティー
2003年6月6日
設立1年を記念して、カクテルパーティーを開催しました。ベイエリアのアウトドアの雰囲気が満喫できるPalo AltoのCalifornia Cafeを会場とし、また東芝、HP、TI、スタンフォードと日米で華麗なキャリアを構築され、JTPAのアドバイザーにも就任いただいている西義雄教授の講演も行いました。当日は130人の方にお集まりいただきました。
■セミナー:シリコンバレー企業の日本からの社内移籍によるキャリアプランの構築と成功のための留意点
2003年4月30日
社内移籍によりシリコンバレーに移ってきた方々の相互ネットワーキング作りや、社内におけるサバイバルノウハウの情報交換を目的として、セミナーを行いました。日本の外資系企業からシリコンバレーに移籍してこられてきて、その後も様々なキャリアを積まれて活躍中の4名の方にご自分の経験を語っていただきました。当日は、定員の50名を大幅に上回る70名の方々に参加いただき、非常に活況のあるものとなりました。
■セミナー:移民法相談
2003年3月27日
移民法に詳しい弁護士の方を招いてセミナーを行いました。
■セミナー:Always Inspired
2003年2月25日
MAZDAが世界に誇るオープン・スポーツ『Miata』(日本名『ユーノス・ロードスター』)のデザイナーで、現在サンフランシスコ「Academy of Art College」のIndustrial Design Departmentのトップとして、後進のインダストリアル・デザイナの育成にあたっておられる俣野氏を招いて、ネットワーキング・セミナーを開催しました。
■セミナー:独立して働く
2003年1月6日
全米では3300万人が個人事業者としてビジネスをしているとされていますが、そうした「独立した働き方」についてのパネルディスカッション形式のセミナーを行い、62名の方にご参加いただきました。
B. スモールグループ分科会
「シリコンバレーでプロフェッショナルとして働く日本人の、知識の向上やネットワークの構築」に関し、より深く特定の分野ごとにサポートしていく事を目的とし、スモールグループ分科会を発足しました。現在「最強のPDAつくり」をテーマに、ハードウェア、ソフトウェア、インターフェースデザインなど、多岐にわたる勉強会を実施中です。スモールグルー分科会の活動は、日経ビジネスExpressでも紹介されました。活動の詳細は、https://www.jtpa.org/small_group_activity/ にて御覧いただけます。
4. 日本の若手・シリコンバレー在住の日本人双方をターゲットとした活動
A. メーリングリストの運営
JTPAのイベント案内やニュースレター、求人情報など各種のお知らせを送付するメーリングリストを運営しており、現在1300名を越す加入者がいます。メーリングリストはhttps://www.jtpa.org/mailing_list/から加入できます。
B. Eメールニュースレターの発行
ボランティアによるニュースレター編集部を組成、毎月一回シリコンバレーの日本人インタビューや、JTPAの活動報告などをまとめてニュースレターとして、JTPAメーリングリストに登録している人たちに送付しています。バックナンバーはhttps://www.jtpa.org/newsletter/にて御覧いただけます。
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