はじめに
最近ベイエリアのGoodwillが活気付いています。Goodwillは、「不用品を集めて販売、収益をチャリティに役立てる」という伝統ある非営利団体ですが、そのSilicon Valley支部が、精力的に事業変革に乗り出したからです。Los Altosのダウンタウンにブランド物を中心とした古着屋を開き、Portola ValleyやLos Altos Hillsで、家まで不用品を取りにいく”GoodEx”サービスを開始。さらには、不用品をリサイクルしたペット用品を売るGoodPetsが明日9日にラウンチします。
Goodwillの変革は、ユナイテッド航空の元北米セールスVPを引退したFrank Kent氏をCEOに迎え入れたのがきっかけです。1日14時間労働を「軽めの日」というKent氏の精力的仕事振りに、それまでゆったりやってきたGoodwill側は振り回されているようですが、Kent氏の様に営利団体で経験を積んだ人が非営利団体に迎え入れられる例は多数あり、アメリカのフィランソロフィーを活性化しています。(ちなみに、スタンフォードビジネススクールの学長も、銀行幹部の転進です)
一応JTPAもNPO。見習わないと。
では、今月もNewsletterをお楽しみ下さい。
渡辺
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Contents:
1 原稿募集
2 第8回技術交流会報告
3 第2回JTPA Silicon Valley ツアー
4 シリコンバレー テレコミュート(遠距離通勤)事情
5 私の一日(スタンフォード博士課程 樋口聖)
6 次回ニュースレター座談会「シリコンバレーで働くようになった経緯」参加者募集
編集後記(by戸谷茂山編集長)
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1 原稿募集
JTPA Newsletter編集部では「ビザ失敗談」を読者の方々から募集いたします。ビザやグリーンカード取得に関する苦労話や笑い話など、皆さんの体験談を教えてください。長さは自由で、締め切りは7月22日。最も興味深い原稿を下さった方に、セミナー無料招待券を進呈します。原稿はNewsletter@jtpa.orgまで。
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2 第8回技術交流会報告
第8回技術交流会の報告です。
今回は、メンバーの友永さん宅をお借りして開催しました。参加は 8名。 友永さん、有難うございました。
次回は、7月15日の予定です。
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3 第2回JTPA Silicon Valley ツアー
JTPAでは、9月に日本の若い技術志向の皆さんを対象として、第2回Silicon Valleyツアーを開催します。ツアーの目的は、“シリコンバレーの日本人インサイダー”との交流を通して、「どんな働き方があるのか」「どんな風に働いているのか」といった具体的な姿に触れ、今後のキャリアパスを考える参考としていただくことです。
前回3月の第一回ツアーでは、20名の若い皆さんが集い、セミナー・ツアーを通して自らのキャリアパス構築について深く考え、またこれから考えていくきっかけを得て、日本に帰っていきました。第1回ツアー報告ページへ
第2回SVツアーでは、再び「キャリアパス」にフォーカスし、シリコンバレーで生き抜く日本人ならではの視点に立ったセミナーを行うとともに、Stanford Universityなどシリコンバレーの技術の源流を訪ねるツアーを設定しています。
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4 シリコンバレー テレコミュート(遠距離通勤)事情
あたりまえになってきたテレコミューティング。過去にこのアイデアが提案された時は、家で一人で仕事をしていれば生産性がさがるのではないかという指摘がありましたが、もうこれは古い考えのようです。今回は、ソフトウェアエンジニアとして活躍中の松原晶子さんにテレコミューティングの利点や問題点について細かくレポートしていただきました。必読!
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5 私の一日(スタンフォード博士課程 樋口聖)
JTPAニュースレター編集部では、これから「私の一日」と題して、シリーズでシリコンバレー人の日常生活を描いていくことにしました。シリコンバレーに関する様々な情報は日本でも溢れていますが、「そこの暮らす日本人の普段の生活」についての 情報はあまり見つからないのが事実です。このシリーズが最終的にシリコンバレーの日本人達の暮らしをイメージしてもらえるようなコラムになることを望んでいます。
第一回目として、航空宇宙工学科の博士課程在学中の樋口聖さんの一日を書いてもらいました。「博士課程在学中」と聞くだけでまるで研究室と図書館の行き来をしているだけのようなイメージがありますが、実際はどうでしょうか?
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6 次回ニュースレター座談会「シリコンバレーで働くようになった経緯」参加者募集
次回ニュースレター座談会は7月22日の夜7時から、Muse Associatesにて行います。座談会の議題は「シリコンバレーで働くようになった経緯」。皆でがやがやと楽しむ座談会です。参加ご希望の方はNewsletter@jtpa.orgまでご連絡を。
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最終編集後記 by 戸谷茂山
今回のニュースレターのテレコミュートの記事を読んで、テレコミュニケーションが通常化している事実を改めて見直しました。ふと今日一日を思い出してみても、コンファレンスコールでミーティングをしたのは3回。私の会社内部では、Web+コンファレンス・コールで全米に散らばった社員達にトレーニングのクラスを行うのも当然になってきました。Web上のパワーポイントファイルを目で追いながらコンファレンスコールをするのは、電話の数倍もの情報伝達力があるように感じます。
しかしながら、表情が見えないと、当の本人の感情が見えず、相手の存在感がとても希薄です。相手が黙っているので、「これは上手く相手を説得できてミーティングがまとまった」と思っていると、コンファレンスコールが終わってから、相手から「実は頭に来てた」などという電話が入ることもあります。相手の顔を映し出すディスプレイ・スクリーンを利用するのが当たり前のなるのも時間の問題でしょうが。
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