先日は皆様お集まり頂きありがとうございました。おかげさまで会場も満席となりスピーカーの方々にも楽しんでお話頂けたように思います。内容についてはオフレコでお願いしたいとのスピーカーの方からのお願いもありましたので、簡単な感想レポートをポストします。
スピーカーの方々には簡単な事項紹介の後、それぞれ下記のポイントについてお話頂きました。
・アメリカやイギリスで起業して感じた最大のカルチャーショック
・アメリカやイギリスで起業して感じた最も意外な日本とその国の類似点
・今まで起業してやってきたことの中で、次回また海外で起業する際に変更したい最大のポイント
石塚さんは総額150億円を調達しているRockYouのファウンダーでもあり、売却を経験されています。現在はモバイルのフリーマーケットアプリであるメルカリで海外展開を担っておられます。
さすがに若い頃から米国シリコンバレーで起業を経験されているだけあって、スタートアップ運営において戦略や効率をかなり意識されているように感じました。経営資源を集中させて臨機応変に攻める、本質的でない=自分達のビジネスにとってコアでないところは一切やらない。自分が分からないところは専門家を雇って全て任せてしまうといったドラスティックなスピード感が伝わってきます。
シリコンバレーにはモンスターのような人材が存在する、それを使えるのが素晴らしいし積極的に活用していくとのこと。アプリのデザインを日本仕様と米国仕様で分かれていたのを全て米国仕様に統一したが、かえって好評だったというお話などが印象的でした。
Moff Bandは日本に続き丁度今月米国でも発売になります。米国での滞在中にかなり精力的に活動されたようですっかり声が枯れてしまってましたが、そんなお忙しい中でお話をしに来て頂きました。冒頭ではプロダクトのデモも披露して頂きかなり盛り上がりました。(写真右)
「Age of Context」の著者Robert Scobleがシェアしたデモ動画がこちらです。これは楽しい!!
リーン・スタートアップをひたすら研究してMoffを立ち上げたということです。お話を聞いていると、とにかくプロダクト(ソリューション)を第一として徹底的に考えそこからビジネスを作っているのを感じます。プロダクトのデザインに日本人としての感性をうまく使っているということで、本当に素晴らしいです。
渡辺さんはDeNA創業メンバーの一人であり、DeNAを上場まで育て上げた後にロンドンで教育プラットフォームであるQuipperを創業されています。
渡辺さんはさすがに上場まで経験されているだけあって、10年後など非常に長いスパンのビジョンとストラテジを持って着実に市場を作っていかれているように感じます。
国際色豊かなチームで開発をされておりそこにいろいろな苦労と楽しさがあるようでした。印象的だったのはフィリピンなど東南アジアでも非常に優秀なエンジニアが居るということで、これから社内でも仕事のスタンダードや日本人の立ち位置がどう変わっていくのかが気になっているというところでした。
西田さんはAgICの米国法人のCEOとして日米で活動されてますが、実は今年になってCMUを卒業したばかりです。AgICは技術オリエンテッドでローンチされたスタートアップとして非常に注目されています。
Moffと同じくKickstarterでの資金調達をされているところは一緒ですが、西田さんには物怖じせずに飛び込んで何でもやってみようという若いスタートアップらしさを感じました。海外に拠点があることによってマーケットの動きや反応、競合の状況などが良く分かる。それをもとに日本チームに動いてもらうことが彼の一番の仕事だと仰っていましたが、一方で日本のペンやプリンティングの技術は世界的にも進んでおりそれをうまく取り込んでいるというお話が印象的でした。
会場からはグローバルなプロダクトデザインや人材、資金調達についてなどの質問があり丁寧に答えて頂きました。海外で採用した人材がとった意外な行動は何か?というモデレータ渡辺千賀さんからの質問には、一度日本に連れて行ったら日本食をあまりに好きになりすぎてしまった人が居て困ったなどの話もあがり大いに盛り上がりました。
おかげさまでいろいろな話しが聞けて大変楽しい夜となりました。非常にお忙しい中登壇して頂いたスピーカーとモデレータの皆様、ご参加頂いた皆様、当日の司会や準備をして頂いた皆様、本当にありがとうございました。
(Photos by Takashi kato)
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