はじめに
新年あけましておめでとうございます。シリコンバレーは、いきなりの暴風雨で年が開け、その後毎日朝は霜の降りる寒い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。JTPAも段々と参加される方が増え、技術交流部会やニュースレターの集まりも充実してきました。どの集まりも毎回新しい参加者の方が来られ、オープンな集いですので、お気軽にご参加下さい。
それでは2004年1月号のニュースレターをお楽しみ下さい。
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Contents:
1 大学生・大学院生・若手技術者のためのSilicon Valley Tour参加者募集
2 日経ビジネスExpressに技術交流部会紹介記事掲載
3 第3回技術交流会開催報告
4 コラム:ネットワーキングの重要さ
5 コラム:英語の面白い表現や、変わった表現
6 次回イベント:シリコンバレーの職場で役に立つ、正しいフィードバックのためのワークショップ (2月5日)
  編集後記 (by戸谷茂山編集長)
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1 大学生・大学院生・若手技術者のためのSilicon Valley Tour参加者募集
日本の若い技術者・研究者を対象としたシリコンバレー・ツアーを行います。参加者の方に、“シリコンバレーの日本人インサイダー”との交流を通して、「どんな働き方があるのか」「どんな風に働いているのか」といった具体的な姿に触れ、今後のキャリアパスを考える参考としていただくのが目的です。
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2 日経ビジネスExpressに技術交流部会紹介記事掲載
2003年12月17日に、日経ビジネス定期購読者向けサイト、日経ビジネスExpressで、世界最強のPDAを作ろう! シリコンバレーの日本人技術者有志が動き出す」と題して、JTPAの技術交流部会が紹介されました。
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3 第3回技術交流会開催報告
12月10日に、第三回技術交流会を開催しました。
当日は、初参加の方5名を含め、15名の方々が参加されました。
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4 コラム:ネットワーキングの重要さ
シリコンバレーには少しずつ景気が回復してきている兆しが見られてきました。しかし、労働賃金が比較的安いアジアへ雇用がシフトしつつあり、一部のメディアでは『雇用なき景気回復』とも題される程で、エンジニアにとってここシリコンバレーで職を維持することの難しさを痛感させられる今日です。 本日はそんな厳しい雇用環境下でありながら、シリコンバレーで逞しくご活躍されている東原朋成さんをお招きし、シリコンバレーでネットワークを築く秘訣について編集部において議論を行いました。
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5 コラム:英語の面白い表現や、変わった表現
日本で習った英語と実際に米国で使う英語とは全くの別物です。JTPA編集部では、英語の面白い表現や、変わった表現などについて座談会を開きました。ご意見、感想などをnewsletter@jtpa.orgまでお送りください。
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6 次回イベント:シリコンバレーの職場で役に立つ、正しいフィードバックのた
めのワークショップ
 (2月5日)
対人関係は難しいもの。違う文化で育った人となればなおさらです。アメリカ人の同僚・部下・上司にどうやって正しいフィードバックをするか・してもらうかをテーマに、専門のトレーナーを招いて、2月5日にRedwood Cityにてワークショップを行います。近日中に申し込みを開始する予定です。
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編集後記 by 戸谷茂山
最近マイケル・ムーアの「Bowling for Columbine」をDVDで見ました。マイケル・ムーアは米国では特にリベラルな映画監督として知られおり、「Awful Truth」など社会批判のTVドキュメンタリー・シリーズでも有名です。
彼の意見に同意するかしないにせよ、「Bowling for Columbine」は彼の今までの米国社会の根本的な問題ををコロンバイン校銃撃事件をきっかけに上手に指摘してあったのは見事でした。
彼は、Barry Glassner著の「The Culture of Fear」を引用し、「米国人はいつも自分がいつ襲われるか分からないというFear(恐怖)のために銃を持ち歩き、だれも相手を信用せず、何かあれば正当防衛を建前に攻撃しあう癖があると」暗示します。これが米国の殺人事件が他国と比べても異常に多い理由だともいいます。
銃規制が同程度のカナダで銃殺事件が少ないのは、カナダ人に「The Culture of Fear」が無いためだともいいます。これは、社会保障などがしっかりと整っている社会では国民がFearを持たず、安心して暮らせるからのようです。
さて、確かに弱肉強食の徹底した米国で、社会保障をもう少し向上する必要があるのは私も合意します。正当防衛についての教育も見直されなくてはいけません。
しかし、マイケル・ムーアの意見は私には「隣の芝は青い」とも聞こえました。米国の競争社会は厳しいですが、そこに身を置き、自分のことは自分で守らなくてはいけないという意識を育て、自分という個人の自立を達成することは、人間にとって、とても精神的に健康なことではないでしょうか。この社会で落ちこぼれないようにするため、自分を向上させていなくてはいけないのも大事なことで、これが自分の日々の生活をいつも新鮮にしてくれている気がします。
最後に、米国の徹底した競争社会がいままでの多くの技術の発展を支持して来たことも事実ではないでしょうか。アカデミクスへの執着も「知らない」ということへの「Fear」があってこそ出来ることです。
私の友人の間で、こんな会話がありました。もしも火星人が地球を攻撃してきたら、先陣をとって火星人と戦える力を持ちえるのは米国だけなのじゃないか、と。
<<蛇足 by 渡辺千賀>>
映画Independence Dayが封切された頃、私は香港にいたのですが、現地の映画館では、アメリカ人主導で宇宙人から地球を守る、というプロットに
「Why do we have to wait for the stupid Americans!!」
といった野次が飛び交っていました。本当に宇宙人が攻めてきたらどうなるか見ものですね。