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米国カリフォルニア州、シリコンバレーはコンピューター科学とその企業化で有名であることはいうまでもないが、生命科学分野でもスタンフォード大学、UC Barkley、UC San Franciscoを中心として、UC Santa Cruz、UC Davisも含めると、恒常的に多大な研究業績と、人材を輩出している。いわゆるバイオベンチャーの始まりは、1970年代の後半に誕生したジェネンテック(南サンフランシスコ)である。最近の統計では、これらの大学から生まれた知的財産に関係して生まれたバイオ企業は163あり、年間にそれら企業から大学にもたらされる特許使用料は100億円をこえている。
JTPAニュースレター編集部は、シリコンバレーの現地企業で働く日本人ボランティアで成り立っています。今回は、そのメンバーで「シリコンバレーで働いて気づいたEメール利用・暗黙のルール」について話し合い、その結果を座談会風にまとめてみました。「それは違う」「こんなこともある」など、ご意見があれば newsletter@jtpa.orgまで送ってください。
日本の大学学部を卒業したのに、アメリカの大学学部を一年生からやり直したのは、アメリカを基礎から学びたい、という希望があったからです。アメリカの大学に入り直し、まず第一にショックを受けたのは、アメリカの大学と日本の大学の勉強に対するスタンスの違いです。「遊べる」日本の大学に対して、「勉強させる」アメリカの大学と良く言われますが、それが事実であることは明らかでした。それは、「在学中に社会で使える実力を身に付けてしまう」というのがアメリカの大学の教育目的だからでしょう。つまり、大学4年間とは、実際的な知識をハードに詰め込む時間だったのです。
問うて曰く、Ph.D.とは如何なるものぞ。
答えて曰く、足の裏についた米粒の如きものなり。
「取らないと気になるが、取ったところで食えるものではない」
言い得て妙とは思いますが、これでは身も蓋もないので、そんな米粒も飯のタネになっているということを、ここでは一つ。
今回は「日本語にできない英語」「英語にできない日本語」です。表現する言葉がないということは、その概念自体がないということ。ですから、二つの言語を比較して直訳が難しい言葉を捜していくことで、英語を母国語とする人と日本語を母国語とする人との思考方法の差を探ることができ、なかなか興味深い「雑学的・言語による文化比較」ともなりえます。今回はこのテーマで編集部座談会を行ってみました。
景気回復の兆しがいまだはっきりとは見えてこない中、シリコンバレーで起業家を志す人達はどのようなことを考えて行動しなければならないのでしょうか?また、自分のキャリアをスタートアップに賭けようという人は、その会社の成功・不成功の見込みをどう考えたら良いのでしょうか?